まだ、明けましておめでとう、といって良いんだっけ?
関西では1/15くらいまで、使って良かったのかな?

(昨日見た門松。ハワイアンな門松)
先週のお話になりますが、私が担当している大学の講義へ、ゲスト講師をお迎えし、地質学のお話をしていただきました。お越しいただいたのは、こちらの研究室の皆様。
兵庫県立大学大学院 地域資源マネジメント研究科 ジオ研究領域
https://rrmgeohp.wixsite.com/rrmgeogeo

黒曜石のお話とか、アメノヒボコ伝説と地形・地質とか。あるいは比叡山のお話など。
学生は(普段の私の講義よりも)楽しそうに聞いていました。
その中のトピックスの1つをご紹介。比叡山へ登るルートの1つとして、
比叡山坂本ケーブルがあります。琵琶湖側の坂本エリアから、ケーブルカーで登るわけです。
山の斜面を登っていくわけですが、なぜか途中にトンネルがあります。
斜面を登るだけのはずなのに、変ですよね。

比叡山はココ(国土地理院 地理院地図より:以下も同)。
拡大する…

比叡山には、京都側・琵琶湖側のどちらからも登れますが、今回は琵琶湖側に注目。

トンネルがありますね。写真では以下のようです。

●しがとこ:
2025年は、2025mの旅をしよう!日本最長「坂本ケーブル」で比叡山大横断へ!
https://shigatoco.com/toco/sakamotocable/
地図で詳しく見ていきましょう。トンネル付近の地形の様子(東西)を見てみると…

ちょうどトンネルの部分で、斜面が盛り上がっています。
そこには何があるかと言いますと…

(こちらは産総研の地質図ナビに加筆。表示範囲は、さきほどの地理院地図と同じ)
なにやら赤い帯状の場所にトンネルがあります。
こちらは地質図と言って、岩盤の種類を色ごとに示しています。
ピンク色(G5 )は花崗岩で、赤色(D2)の部分はそれよりも新しい時代の岩脈です。
(岩石の種類は、花崗斑岩などです)
岩脈(がんみゃく、と読みます)は、地下のマグマが岩石などの割れ目に沿って、下から上へと貫入し、そのまま固まったものです。ここでは岩脈部分が、周りの花崗岩よりも硬くて削られにくいために、斜面中腹の盛り上がりとして、地形に残っています。

(地理院地図の「色別標高図」でみるとこんな感じ)
いくら科学が発達しても、自然が作る地形や地質はそのまま残るのです。
(今回の場合はトンネルとして)
このような、地質の影響が鉄道の路線にどのような影響を与えているを考えてみる試みは、近年盛んになりつつあります。「鉄道地質」とか「ジオ鉄」って言うみたいですね。
より幅広く捉えると、人間の生活や歴史=文化と、地質の関係を学問として捉えようとする流れも盛んになっています。「文化地質学」と言うそうです。
とても興味深いですね。
ただし、地質や地形だけが日本や世界の文化を作っているわけではないことには注意が必要です。一足飛びに、「地質が日本の文化をつくった」だとか「日本人らしさは火山が作った」などと言うと、眉唾です。
…と書こうとしていましたら、昨日、こんな番組があったらしい…うーむ…
https://www.web.nhk/tv/pl/series-tep-RQQ16KG694/ep/M65LV6YYMJ
<今日の一曲>
YOASOBI「祝福」
新年なので、みなに、目一杯の祝福を!
https://www.youtube.com/watch?v=KPK23K7ipVo